
矢守克也さん
自然災害に関して「被害想定」という言葉を聞いたことがない方は、ほとんどいないと思われる。「南海トラフ巨大地震では、関東から九州沿岸を中心に大きな津波が襲い、最悪の場合、高さ30メートルを超える津波が押し寄せる地域もある」「首都直下地震が起きると、建物倒壊や火災などによる死者が最大約1万8千人、揺れや火災による全壊・焼失棟数が最大約40万棟発生しうる」といった予測である。
どのような災害が起こりそうか。また、どの程度の被害が発生すると予想されるか。こういった予測をすることなく、やみくもに恐れたり、逆に根拠もなく「何とかなるだろう」と慢心したりするのは、むろん賢明な態度とは言えない。防災にとって...
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