中華麺の製造現場。主原料である小麦粉だけでなく卵など他の材料も値上がりしている=胎内市の小国製麺
中華麺の製造現場。主原料である小麦粉だけでなく卵など他の材料も値上がりしている=胎内市の小国製麺

 食品の値上げが止まらない。特に4月からの小麦の急騰は、業者に大きな打撃となっている。

 政府は4月から、輸入小麦の売り渡し価格を前期(2021年10月期)と比べて17・3%引き上げた=グラフ参照=。1トン当たり7万2530円は1万円以上の値上がりで、現行の算定方法となった07年4月期以降では、世界的な食糧危機を受けた08年10月期の7万6030円に次ぐ2番目の高値だ。

 小麦は需要の約9割が外国産。国が貿易を管理し、製粉企業などに売り渡している。売り渡し価格は年に2回、4月と10月に改定される。

 日本が輸入している国は、米国、カナダ、オーストラリアだ。農林水産省によると、昨夏の高温と乾燥で米国と...

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