
笹川平和財団の渡部恒雄上席フェロー
トランプ米大統領が国民向けに演説し、イラン情勢の現状を示した。2月末に攻撃を開始して以来、国民に直接説明する機会を設けていなかっただけに、軍事作戦の必要性を改めて訴えると同時に、支持者をつなぎ留める狙いがあった。
米国が年単位で参戦した2度の世界大戦や朝鮮、ベトナム、イラク戦争を列挙し、今回は1カ月余りしか経過していない点を強調した。米国第一主義の「MAGA(米国を再び偉大に)」派や対外介入に消極的な世論を意識したと言える。
11月に中間選挙を控え、全米平均で約3年8カ月ぶりの高値を付けたガソリン価格を下げたいとの狙いもあった。米国は中東に石油を依存しておらず、国内で増産の取り組みも進んでい...
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