
ミャンマーでは民主派指導者アウンサンスーチー氏の写真を公共の場で目にすることはほとんどない。親交のあった高僧の教えを受けるスーチー氏(右)の写真が、ある僧院にひっそりと飾られていた(共同)
ミャンマー軍事政権を率いるミンアウンフライン前国軍総司令官が「民主政府」の大統領に横滑りし、事実上の軍支配継続が固まった。拘束下のアウンサンスーチー氏を信奉し、軍政打倒を目指し続けた民主派は、絶望の淵にいる。指導部への非難と国際社会への不満が募り、強まる軍政との共生を模索する動きも。新大統領は軍トップの後任に側近を充て、軍への影響力も保持する。
▽政治犯
「軍政は短期間で倒せるはずだった。失敗は指導部の責任だ」
今年3月まで政治犯として5年近く投獄されていたソーレイさん(58)は、目を伏せて小声で語り、民主派政治組織「挙国一致政府(NUG)」への批判を繰り返した。
2021年2月のクーデター...
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