政府が石油需要を抑える政策の検討に着手した。燃料の節約を呼びかける構えだが、足元ではガソリンの使用を促しかねない補助金を支給。ブレーキとアクセルを同時に踏み、政策にはちぐはぐさがにじむ。海外では日本と同じ水準の石油備蓄を持つ韓国が車の利用を控えるよう促すなど、動きは対照的だ。

 ▽限りある燃料

 「手に入らないという理由は初めて」。3月に離島をつなぐ船の運航に必要な軽油の入札が不調に終わった北九州市の担当者はこう話す。業者は口をそろえて「仕入れの見通しが立たない」と説明したという。

 航路は小倉と二つの島を結び、島民の生活を支える。4月分はめどが付いたが、供給不足へ危機感は強い。「確保できるよう願...

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