中国福建省福清市の原子力発電所で溶接作業を行う作業員=1月(新華社=共同)
 中国福建省福清市の原子力発電所で溶接作業を行う作業員=1月(新華社=共同)

 生成人工知能(AI)の普及で世界的に電力需要が増大する中、中国は重要電源の一つとして原発の新設を急ぐ。東京電力福島第1原発事故後に停止した原発建設を再び加速。現場の安全意識が乏しいまま急ピッチで建設が進んでいた。中国で重大な原発トラブルが発生する懸念は消えない。

 ▽希薄

 「粗雑な施工を正さず、違反が習慣化している」。福清原発(福建省)で2012年10月、作業員が操作手順に従わず重要機器を破損。中国の規制当局は報告書で「(原子力に対する)安全文化が希薄で業務姿勢も疑わしい」と批判した。

 11年3月の福島第1原発事故を受け、中国は原発の安全対策の見直しを実施した。しかし原発の建設現場では規制当局...

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