対米投資に関心のある企業として名前の挙がった金属表面処理の「オロル」の製品=3月、鳥取市
 対米投資に関心のある企業として名前の挙がった金属表面処理の「オロル」の製品=3月、鳥取市
 ステンレスの耐食性を高める技術に強みを持つ「オロル」の木下淳之社長=3月、鳥取市
 横浜港で船積みを待つ自動車=2025年9月

 「一番大事なのは自動車だ。その扱いが分からければ合意はしない」。トランプ米政権が自動車に対する25%の追加関税を発動した2025年4月に始まった日米関税交渉。日本政府の交渉筋はこう繰り返した。国内総生産(GDP)の約1割を占める屋台骨の自動車産業を「国益」と位置付けた。

 ▽本来は米側負担

 自動車を対日貿易赤字の元凶とみなすトランプ大統領が強硬姿勢を崩さない中、訪米を繰り返した赤沢亮正経済産業相は「関税より投資」と強調し、大幅な引き下げを要求。7月に自動車関税を27・5%から15%に下げることで妥結した。

 関税を負担するのは本来、米側の輸入業者や消費者だ。トランプ第2次政権の発足前の6倍と高水...

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