
米ホワイトハウスで演説するトランプ大統領=2025年4月2日(AP=共同)
米国が主導した戦後の自由貿易体制の「終わりの始まり」―。トランプ政権が2025年4月に発動した「相互関税」は、米国の識者からも批判を浴びた。だが高関税は、米国第一を推進する上で日本を含む各国への圧力となり、積み上げた「合意」は政権の成功体験となった。貿易ルールを力業で塗り替えた強硬路線を手放す気配はない。
▽口撃
「25年は関税の年として記憶される」。政策を設計し、関税交渉も担った米通商代表部(USTR)のグリア代表は、英紙への寄稿でトランプ大統領の就任1年目をこう振り返った。
第2次トランプ政権の関税は中国、カナダ、メキシコを相手に始まり、相互関税で対象が全世界に広がった。貿易赤字額から算...
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