中国共産党の習近平総書記(国家主席)は台湾最大野党、国民党の鄭麗文主席(党首)と会談し、台湾統一へ向けた持論を存分に披露した。台湾独立派として敵視する民主進歩党(民進党)の頼清徳政権を揺さぶると同時に、5月の米中首脳会談を前に台湾問題で主導権を握る姿勢を見せた。ただ国民党が中国に取り込まれているとの印象が強まれば、選挙で不利になるとの見方もある。

 ▽自信

 「国土は不可分だ。民族が分散することはない」。習氏は鄭氏ら訪問団を前に、諭すように語り始めた。「両岸(中台)の同胞が一緒になるという大きな潮流は歴史の必然だ」と述べ、台湾統一への自信を示した。

 鄭氏も「両岸人民は同じ中華民族だ」と応じた。「...

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