
スーパーの商品棚に並ぶ刺身などの魚介類=2025年10月、東京都練馬区のアキダイ関町本店
中東情勢の混乱によるショックが農水産業を直撃している。ホルムズ海峡の事実上の封鎖で肥料や飼料が値上がりし、国内の生産者を圧迫。水産分野でも養殖の餌となる魚粉の相場が急騰している。高市早苗首相は10日、石油備蓄の追加放出を表明したが、食料生産も中東産に依存しており、備蓄放出では解消につながらない。影響は家庭の食卓にも徐々に広がりそうだ。
▽危機感
「情勢が刻々と変わる中で、生産者は将来不安を払拭できない。消費者へ安定的に農産物を届ける立場からすると大変心配だ」。全国農業協同組合中央会(JA全中)の神農佳人会長は9日の記者会見で危機感をあらわにした。
野菜向けの肥料となる尿素は、中東産が世界輸出...
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