量子コンピューターを示しながら、暗黒物質を検出する仕組みを説明する新田龍海さん=2026年2月、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構
 量子コンピューターを示しながら、暗黒物質を検出する仕組みを説明する新田龍海さん=2026年2月、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構
 暗黒物質を検出するための量子ビットを収めた部品(量子場計測システム国際拠点(WPI―QUP,KEK)提供)
 量子場計測システム国際拠点(WPI―QUP,KEK)の新田龍海主任研究員(同拠点提供)
 暗黒物質の特徴

 宇宙に大量に存在するのに正体が不明な「ダークマター(暗黒物質)」を、超電導方式の量子コンピューターを使って発見しようという研究が進んでいる。高速計算の要となる部品の「量子ビット」が、電磁波など外界の影響を受けやすい弱点を逆手に取り、センサーとして活用する。発見に必要な条件など、ほぼ全てが手探りの状況だが、極めて高感度な検出法として期待を集める。

 ▽謎の重力源

 暗黒物質は、銀河や恒星の誕生に必要な物質を集めるなど、現在の宇宙の形成に不可欠な謎の重力源。1930年代に存在が提唱されたが、実在を証明した研究はない。宇宙の構成要素の27%程度を占め、通常の物質の5倍以上も存在するとされている。分かっ...

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