自民党の法務部会と司法制度調査会の合同会議で、声を上げる井出庸生氏(左端)。奥右から3人目は鈴木前法相=15日午後、東京・永田町の党本部
 自民党の法務部会と司法制度調査会の合同会議で、声を上げる井出庸生氏(左端)。奥右から3人目は鈴木前法相=15日午後、東京・永田町の党本部
 日野町事件での検察抗告の経緯

 刑事裁判をやり直す再審制度の見直しを巡り、検察による抗告を一部制限する修正案を法務省が自民党に提示した。審理の長期化を招くとして大勢を占める抗告禁止論を受け期間の短縮を掲げたものの、今度は「裁判所に負担となる」との批判が噴出。苦肉の折衷案は、現状変更を強いられる検察にも、あくまで禁止を求める日弁連にも不評で、検察不信が渦巻く自民の了承を得られる見通しは立っていない。

 ▽発端

 「これまで何を聞いてきたんだ」。15日に自民本部で開かれた合同会議の冒頭、超党派の国会議員連盟で事務局長を務める井出庸生衆院議員が、法務省幹部らに怒声を浴びせた。会議は紛糾し、4時間超に及んだ。

 「再審開始決定を取り消す...

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