
軽油価格カルテル事件で、東京地検特捜部は石油販売5社を起訴した。軽油は近年高止まりが続き、市場で高いシェアを占める業者による不正な価格調整は、コスト増で苦しむ運送業者らの経営に追い打ちをかけた。商品やサービスへの転嫁は家計負担にも影響する。識者は背景に業界特有の事情があるとし、根絶には抜本対策が必要だと指摘している。
▽1円の影響
「軽油高騰の影響は大きい。カルテルがなければ経営を続けられていたかもしれない」。3月末に閉業した東京都内の中小運送業者の男性は肩を落とす。旅行客の荷物配送などを手がけたが、車両維持費の値上がりや運転手不足にも直面し、撤退を余儀なくされた。
全日本トラック協会の担当...
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