東北大チームが実験で使用した材料と生成物。左からキレート剤、廃棄物のスラッジケーキ、製造された炭酸カルシウム
 東北大チームが実験で使用した材料と生成物。左からキレート剤、廃棄物のスラッジケーキ、製造された炭酸カルシウム
 コンクリート由来の廃棄物からの抽出物にCO2を加え、加熱している実験の様子(東北大チーム提供)
 東北大チームの実験(イメージ)

 二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル(脱炭素)。世界の多くの国が2050年までに実現する目標を掲げ、日本政府も対策を講じる。だが重化学工業は排出削減が困難とされ、解決策を探っているのが現状だ。

 東北大のワン・ジァジェ助教、渡辺則昭教授らの研究チームは、コンクリートの製造に伴って出るCO2と廃棄物の両方を、環境負荷が少なく簡単な方法で資源化したとの研究結果を発表した。

 ▽大量のCO2

 コンクリートの製造過程では多くのCO2が排出される。主原料のセメントは、石灰石や粘土などを調合し高温で焼成した後に急速冷却。そこへ石こうを加えて粉砕したものだ。セメントを...

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