慶応大の礒崎敦仁教授
 慶応大の礒崎敦仁教授

 中国の習近平国家主席が7年ぶりに北朝鮮を訪問し、金正恩朝鮮労働党総書記と首脳会談を行った。今回の訪朝は、単純な社会主義国間の首脳往来と見るべきではない。近年のロシアと北朝鮮の蜜月が中国を動かし、北朝鮮がその構図を利用して政治外交的な自由度を高めた重要局面と言える。

 北朝鮮は、ロシアによるウクライナ侵攻直後からプーチン政権に全面的に肩入れし、軍事面のみならず経済面でも急速に関係を深めてきた。しかし、中国としては朝鮮半島、ひいてはアジアの主導権を握るのはロシアでも米国でもなく、自国でなければならない。習氏は今年初の外遊先に北朝鮮を選ぶほど、中朝関係を重視せざるを得なくなっている。

 北朝鮮にとっても、...

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