3月に中国で国会に当たる全国人民代表大会(全人代)が開かれ、新たな中期目標「第15次5カ年計画」(2026~2030年)が決定された。そもそも5カ年計画とは何だろう。歴史の授業で習った気もするが、日本人にはあまり聞き慣れない用語だ。読み解くと、中国が思い描く将来ビジョンが見えてくるという。

 中国は経済を立て直せるのか、そして、目下の課題は何か。中国のマクロ経済が専門の伊藤忠総研の玉井芳野・上席主任研究員に解説してもらった。(共同通信=山上高弘)

 ▽経済成長は「量」から「質」へ

 ―中国の5カ年計画とは何でしょうか。

 主に経済・社会政策に関する5年間の運営方針です。

 経済発展のほか、福祉や環境、安全保障な...

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