火星の衛星フォボス(右)を目指すMMXのイメージ(JAXA提供)
 火星の衛星フォボス(右)を目指すMMXのイメージ(JAXA提供)
 火星衛星探査計画「MMX」
 トラックに載せられ、鹿児島県・種子島に到着したMMXの探査機=3月(JAXA提供)

 昨年12月に起きたH3ロケット8号機の打ち上げ失敗が、日本の火星衛星探査計画「MMX」に影を落としている。H3ロケット後続機の打ち上げを一時停止して失敗原因の究明を進め、試験機による飛行再開まではめどをつけたが、今年の秋を目指すMMX探査機の打ち上げには依然、不透明感が漂う。海外のロケットを頼るのも難しく、この機会を逃せば次は2年後。国際競争で後れを取りかねない。

 MMXは探査機を火星の衛星フォボスに送り、岩石を持ち帰る「サンプルリターン」と呼ばれる種類の計画だ。探査機は小惑星の石を地球に届けた「はやぶさ」の系譜に連なり、重さ約4トンと日本史上最大。目的地は地球の3分の1ながら重力があり着陸時...

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