定例会見の冒頭であいさつする藤田明美市長=7日、加茂市役所
定例会見の冒頭であいさつする藤田明美市長=7日、加茂市役所

 3月に急性大動脈解離と診断された加茂市の藤田明美市長(55)が7日、市役所で、退院後初めてとなる会見に臨みました。医療関係者や市職員、市民らへの感謝の言葉を述べたほか、報道陣との質疑応答では、体調不良で倒れたときのことや、意識が戻ったときのことなどを振り返っています。

 「眠ること、お風呂に入ること、家族や友人たちと語らうことなどは、元気でなければできない。普段当たり前にできていること、これこそが本当に尊いことなんだということが分かった」などと、率直な思いも語られました。

 藤田市長の会見を詳しくお伝えします。

【関連記事】
急性大動脈解離で救急搬送、加茂市の藤田明美市長が定例会見であいさつ 

<冒頭あいさつ>「お詫びとお礼を自分の言葉で伝えたい」

おはようございます。大変ご無沙汰しております。加茂市長の藤田明美です。本日はお忙しいところお集まりいただきまして、ありがとうございます。

今私がここに立っていられるのも、直接的にもそして間接的にも多くの方の支えがあったからこそだと思っております。その一方で、多くの方にご心配をおかけしました。今日はお詫びと、お礼の気持ちを自分の言葉で伝えたいと思いまして、このような時間を取っていただきました。

報道機関の皆様、本当に今日はありがとうございます。また、これまでも、まめに報道していただきまして、私の病状が本当に多くの方に伝わったと思っております。

本日は、そのお詫びの言葉とお礼の言葉、そして今後のこと、最後にお願いがあるんですけど、それを述べて終わりにしたいと思っております。

<関係者への感謝>「弱音を受け止めてもらい『生きたい』と前向きに」

3月4日に入院してから4月28日に退院するまでの間、多くの方にご心配をおかけしました。またその間、公務等をキャンセルすることになりまして、本当に多大なご迷惑をおかけしましたこと、心からお詫び申し上げたいと思います。大変申し訳ございませんでした。

議会に臨む藤田明美・加茂市長=3月4日、加茂市議会議場

また、本当に多くの方にお世話になりましたので、ちょっと長くなりますけれども、個別にお礼の言葉を述べさせていただきたいと思います。

まずもって、本当に簡単ではなかったというふうに伺っておりますけれども、私を受け入れてくださいました、立川綜合病院、医師の先生方、看護師の皆様、をはじめ、理学療法士、管理栄養士、看護助手の方など、病院関係者の皆様に大変お世話になりました。

入院している間、だいぶ弱音を吐かせていただきまして、それらを本当にたくさん受け止めていただいたおかげで、私も前向きな気持ちになっていき、そして日常生活に戻りたい、生きたい、という気持ちにだんだん変わっていったと思っております。改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

また、私が体調を崩して入院する前ですけれども、加茂市議会3月定例会の初日でした。本当に3月議会は新年度予算の審議をしていただく大切な機会なんですけれども、初日から離脱をしてしまいまして、加茂市議会議員の皆様のご理解があったおかげでですね、新年度を迎えることができたと思っております。ありがとうございました。

また、体調を崩してから、市職員、救急隊員、またドクターヘリに搬送されておりますが、関係者の方々、また済生会新潟県央基幹病院、運ばれております、そういった関係者の方々の適切な、その時の処置があったからこそ今があるというふうに思っております。皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

私が入院している間、約2カ月間なんですけれども、本当に市内、市外の方から多くの方から、激励の言葉をいただきました。また、言葉ではなくても、祈ってくださった方もいらっしゃるというふうにも伺っております。

その皆様の言葉が、私にどれほど勇気を与えてくださったか分かりません。待っていてくれる人がいらっしゃるということが、私自身を奮い立たせてくださったものと思っております。ありがとうございました。

私が不在にしている間、ですけれども、副市長を中心に、私の代理を務めてくださいました。副市長が難しいときは教育長、また課長、それぞれが役割を果たしてくださいまして、おかげさまで私は治療に専念することができたと思っております。全ての職員に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。

<家族へ>「今後は心配かけないよう、生活習慣改める」

また、この場をお借りしまして、私自身の家族にも、お礼を伝えなければいけないなというふうに思っておりまして、入院している最中、何度か本当に心配をかけてしまうことがありました。本当に今後は、家族に心配をかけることがないよう、私自身はしっかりと生活習慣を改めていかなければいけないなというふうに思っております。本当にありがとうございました。

<今後のこと>「6月定例会に出席できるよう調整進める」

今後のことについてお話しさせていただきたいと思います。今はちょっとリモートでできるところは対応いたしまして、徐々に市役所の方に登庁する時間も増やしていくことと、外に出て行くことも少しずつ増やしていきたいと思っておりまして、目標としては、加茂市議会の6月定例会、ここはしっかりと出席できるように調整を進めていきたいというふうに考えています。

私に残された任期、5月10日が就任日になりますので、ちょうど1年となります。その残された任期につきましては、職務を全うしたいというふうに考えております。

その後のことにつきましては、今、決めてないんですけれども、主治医の先生とも相談しながら、然るべき時に判断しなければいけない、というふうに思っておりますが、そこはまだ、いつごろになるかというところはまだ決まっておりませんので、決まり次第、また皆様にもお伝えできるようにしていきたいと思っております。

<病の影響について>「胸骨を切開したので激しい運動はできない」

日常生活なんですけれども、これまでと違うのは、やっぱり手術なんですが、裂けた血管を人工血管に変えるのと金属のメッシュ状のようなものを入れる手術をしたために、胸骨をですね、切開してまして、まあ、それを今、くっつけているところなので、あの激しい運動であったり重い荷物を持つ、そういったことはできない、ということになります。

それ以外にも、食事は塩分控えめにするとか、あとアルコールは控えめにすることとか、運転もちょっとしばらく、車の運転もしばらくできないんですけど、いずれはできるようになるのかなというふうに思っております。むしろ軽い運動というか、ややきついかなという運動自体は継続して行っていくことが望ましい、と考えておりまして、筋力も衰えておりますので、体力をつけるためにも、そういった運動は行っていきたいと考えております。

<市長からのお願い>「遠慮せず、思っていることをぶつけて」

最後になりますけれども、お願いが3つあります。今、私の話を聞いてくださっている方へ、お願いが3つあるんですけれども。

まず1つ目なんですけれども、私が言ってもなかなか説得力がないんですけれども、何をするにしても健康第一だということを実感させられました。食事をすることであったり、眠ることであったり、お風呂に入ること、また家族や友人たちとお話ししたり、語らうこと。これは本当に元気でなければなかなかできないことなんだなというふうにも思いましたし。やはり普段当たり前にできていること、これこそが本当に尊いことなんだなということが分かりました。ぜひ、皆様も健康に留意されて、いつまでも元気でお過ごしいただきたいなというふうに思っております。

2つ目なんですけれども。私が入院していた間、約2カ月間なんですが、本当に先ほども少しお話ししましたけれども、副市長を中心に加茂市役所、職員全員がやるべきことが分かって、理解し、しっかり進めてきてくれています。市政運営が滞っているということはありませんので、そこはご理解いただきたいということと、安心していただきたいというふうに思います。これは主に、市民の皆様へのお願いになります。

3点目なんですけれども。ぜひ、これからも手加減をしないでいただきたい、ということです。市長は、病気で入院してしまったので、「こんなこと言ったらどうかな」というような遠慮はしないで、ぜひしないでですね、これまで以上に市政に対して感じていること、思っていることをぶつけていただきたいというふうに思っています。私も、しっかり受け止めるつもりでおります。

<結びに>「生きて帰ってこれた。これ以上ない喜び」

最後、結びになりますけれども。今の私の素直な気持ちを述べて終わりにしたいと思います。今の私の気持ちは、本当に生きて加茂に帰ってこれたこと、これ以上ない喜び、というふうに感じています。本当に多くの皆様に支えていただきました。本当にありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。

◆質疑応答

<倒れたとき>「胸や背中が痛くなった」

(お疲れ様でした。このたびは無事に退院されて、本当に良かったと思います。苦しいことを思い出させてしまうかもしれないですが、倒れて運ばれた時のことを。...

残り2452文字(全文:5978文字)