
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ヘブロンでパレスチナ人を警戒するイスラエル軍兵士=2025年11月(撮影・武隈周防、共同)
聖地は目の前にある。キリスト教とイスラム教、ユダヤ教の由緒ある祈りの場が集う東エルサレム旧市街は数百メートル先だ。だが、普段は聞こえるキリスト教会の鐘の音も、イスラム教徒へ祈りの時を告げるモスクからのアザーンも耳に入らない。かび臭く、窓がない一室に閉じ込められた。
イスラエルの高校教諭メイル・バルヒン(64)は2023年11月、西エルサレムの拘置所地下の独房で5日間を過ごした。扇動容疑で警察に逮捕、国家反逆と公共秩序を乱す容疑に変更、拘束されたからだ。
▽非国民
この約1カ月前の10月7日、イスラム組織ハマスの奇襲を機に始まったイスラエルのパレスチナ自治区ガザへの苛烈な攻撃を見て「国内主要メディア...
残り1902文字(全文:2201文字)











