
2025年11月7日の衆院予算委で答弁する高市首相。「台湾有事は存立危機事態になり得る」とした
高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に中国はなぜ強く反発するのでしょうか。背景には、1972年に国交正常化するに当たって調印した日中共同声明で、「一つの中国」を玉虫色の内容でまとめた歴史的経緯があります。
「もともと解釈が違う。それで手を握ったのです」。経緯に詳しい慶応大の井上正也教授はこう指摘します。そして、中国が答弁を巡る日本批判で新たな“歴史戦”を始めたと分析します。
井上教授の解説を交え、中国の思惑をひもとくと、「平和国家」としての戦後日本の立ち位置を揺さぶろうとするナラティブが見えてきました。(共同通信・日中関係取材班)
▽中国は「認めた」主張、日本は曖昧に
そもそも日中共同声明とは、どの...
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