
中条省平さん
5月23日に閉幕したカンヌ国際映画祭で、濱口竜介監督「急に具合が悪くなる」のビルジニー・エフィラと岡本多緒が女優賞を獲得した。日本の俳優が女優賞を射止めたのは、史上初めての快挙である。
エフィラと岡本が演じるのは、フランスの介護施設のディレクター、マリールーと、パリで演劇を上演する日本人の演出家、真理。
原作は、哲学者の宮野真生子と人類学者・磯野真穂の往復書簡集「急に具合が悪くなる」(晶文社)で、宮野は多発転移のがんを患っていたことから、この題名が付けられた。映画で岡本が演じる真理も、同じ末期的な症状のがんを抱えている。
マリールーと真理をつなぐのが、真理の演劇に主演する吾朗(長塚京三)だ。吾朗に...
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