糸を績む丹羽梢さん=村上市山熊田
糸を績む丹羽梢さん=村上市山熊田

 県内には人々の暮らしや地場の産業を支えるあまたの職人がいる。連綿と受け継がれた技術を次代につなごうと、日々工夫を凝らしながら、奮闘を続けている。今に息づく伝統工芸などの担い手を紹介する。

 村上市山北地域に伝わる国指定伝統的工芸品「羽越しな布」。人口30人ほどの山熊田集落に、東京都出身の丹羽梢さん(31)は3年前に移住し、集落支援員としてしな布の伝統の技を受け継ぐ。

 しな布は、シナノキなどの樹皮が原料。軽くて張りがあり、落ち着いた色味と素朴な風合いが特徴。平安時代にはすでに織られていたとされ、収穫物を入れる袋など生活の道具として使われてきた。今も生産しているのは山熊田と、...

残り1004文字(全文:1324文字)