ミューオン重水素分子の共鳴状態を観測中の実験室=茨城県東海村のJ-PARCセンター(同センター提供)
 ミューオン重水素分子の共鳴状態を観測中の実験室=茨城県東海村のJ-PARCセンター(同センター提供)
 水素原子の電子をミューオンに置き換えるイメージ
 ミューオンを使った核融合のイメージ

 次世代エネルギーとして注目される核融合発電は、通常なら反発し合う水素の原子核同士を超高温・高圧下で融合させてエネルギーを取り出す。

 それとは別に、水素の原子核の周りにミューオンという素粒子を打ち込み、自発的に核融合を起こさせる研究も進む。このタイプの核融合を効率的に起こすのに必要な条件を見つけるための観測に、中部大ミュオン理工学研究センター(愛知県春日井市)の岡田信二教授(原子物理学)と東北大などのチームが成功した。新たな形の核融合発電への一歩になるかもしれない。

 ▽自然に近づく

 普通の原子は、原子核の周りを電子が回っており、電子が回る領域が原子の大きさとなる。これに対しミューオンは電気的な性質は...

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