
国立アイヌ民族博物館のシン・ウォンジ研究員
国立アイヌ民族博物館研究員のシン・ウォンジさんは、北海道の地層に残る痕跡と、アイヌの伝承を重ね合わせて、過去の災害の実像に迫る研究に取り組む。
太平洋に臨む北海道苫小牧市の西に位置する白老町では、海岸沿い約20キロにわたり地下に数センチ~数十センチの砂の層が眠っている。近年の研究により17世紀前半に起きた巨大津波の痕跡と考えられている。記録としては1611年の慶長三陸地震津波、40年の北海道駒ケ岳噴火と山体崩壊による津波などが候補とされる。
白老町周辺のアイヌには「広い大地を全てのみ込んでしまうような津波が襲いました。(中略)その場所に元から住んでいた人々は全滅したらしい」という伝承がある。シン...
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