
ほとんどの人が病院や介護施設で亡くなり、葬儀も簡略化されつつある現代の日本。死は見えにくく、コロナ禍以降、その傾向は強まっている。そして死が遠くなると、死者との交流の場として機能してきた祭りや儀式の在り方も変わってくる。
遠野物語に代表される伝承や、イタコやシシ踊りのような霊的な存在を身近に感じる風土が色濃く残る東北地方でも、それは例外ではない。
木の棒きれのような小さな神様「オシラサマ」をわが子か孫のように扱う女性たちの姿、秋田の来訪神「やまはげ」に扮した父親とその息子の交流、青森の「川倉賽の河原地蔵尊」で成人することなく亡くなった子ども「カナシイホトケ」の供養を続ける女性の語り―。
25歳で岩...
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