精神保健当番弁護士として過去に相談に乗った男性と話す高橋智美弁護士=4月、札幌市
 精神保健当番弁護士として過去に相談に乗った男性と話す高橋智美弁護士=4月、札幌市
 精神保健当番弁護士として、入院患者との面会のため精神科病院を訪れる高橋智美弁護士=4月、札幌市

 精神科病院の入院患者が弁護士に相談できる態勢が全国で整った。疾患のために家族との関係が悪化したり、入院したまま年を取って孤立したりしている患者は多い。人権保障のために弁護士が果たせる役割は大きいが、行政への退院請求が認められるには壁が立ちはだかる。

 ▽通院時に突然

 「退院したいけど、病院が外出も認めてくれない」。今年4月、札幌市内の精神科病院。70代の男性患者は閉鎖病棟の一角にある面談室で高橋智美弁護士(45)と向き合うと、こう訴えた。

 本人の了解を得て取材に応じた高橋さんによると、双極性障害(そううつ病)などでこの病院の外来にかかっていた男性は昨年末、薬を受け取るため通院した際、突然入院させられ...

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