バタンバンにある学校「ファー・ポンルー・セルパク」の公演で火が付いた輪を操るコーン・タウィカ(中央)。トランスジェンダー女性としてプロを目指す=2026年3月(撮影・吉村敬介、共同)
 バタンバンにある学校「ファー・ポンルー・セルパク」の公演で火が付いた輪を操るコーン・タウィカ(中央)。トランスジェンダー女性としてプロを目指す=2026年3月(撮影・吉村敬介、共同)
 逆立ちの姿勢で笑顔を見せるノウ・スレイレア(手前)。アンコール遺跡群があるカンボジア・シエムレアプの公演には多くの観光客が訪れる=2026年3月(撮影・チャン・クリスナー、共同)

 まばゆいステージ上で鍛えられた肉体が躍動する。天井からつられたリングに体を預けて目にも止まらぬ速さで回転する。満場の拍手を浴びてノウ・スレイレア(35)の笑顔が輝く。

 世界遺産アンコール遺跡群があるカンボジア北西部シエムレアプ。彼女は観光客向けに毎夜開かれる現代サーカス公演の華だ。都会のバーで繰り広げられる男女の駆け引きをイメージした作品「クメール・メタル」に出演した。

 貧困を乗り越えてプロのサーカスアーティストになった。「今は自分の能力を信じることができる」と語る姿は、ようやく安定が訪れたカンボジアと重なって見える。

 ▽難民キャンプ

 スレイレアは1991年にタイ国境近くの難民キャンプで生まれた。約...

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