
笑顔の人々が行き交うローマのポポロ広場に立つアレッシア・トラバショ。「良い仕事をするために時間と費用、労力を投資してきた。妥協したくない」=2026年2月(撮影・松田優、共同)
しかめっ面の人事担当者や、苦笑いに哀れみがにじむ面接官。誰もが口をそろえるように「追って連絡します」と履歴書を突き返してくる。家に届いた封筒を開けると「弊社は現在、新しい社員を迎え入れるつもりはありません」と、短く冷たい文面が目に飛び込む。
2008年に公開された映画「見わたすかぎり人生」で描かれた苦難の就職活動。有名大学を優秀な成績で卒業した20代女性がもがく姿は、雇用問題が深刻化するイタリアの実情をさらけ出し、警鐘を鳴らした。
20年近くが経過した今も、失業者の窮状は変わらない。働きたくても働かせてもらえない。そんな若者があふれている。
▽落胆の日々
春を告げるミモザが咲きこぼれるローマ。大道芸...
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