
オオツカの工場内で独特の存在感を放つ縦型フライス盤。脇に立つのは(左から)社長の大塚美智夫と社員の大橋徹、古沢達哉だ=2026年3月、茨城県つくば市
大型の工作機械が2台並んだ町工場の片隅で、武骨な姿の縦型フライス盤が鈍い光を放っていた。五感を頼りに手動で操作し、金属を削る。すると、自動化された大型機械で削る時、音だけで加工の状況を把握できるようになるという。
「時々調整してやると、新品よりも良くなる」。茨城県つくば市にある株式会社オオツカの社長、大塚美智夫(74)はそう話す。社員は自分を含め4人。ここから最先端の科学研究を後押しする技術を生み出してきた。
(敬称略、筆者・辻村達哉、写真・今里彰利=共同通信/年齢や肩書は新聞向けに配信した2026年6月12日時点のものです)
▽納屋を工場に
そもそもは、行き場がなくなって始めた仕事だった。国の施策...
残り1854文字(全文:2153文字)
















