オオツカの工場内で独特の存在感を放つ縦型フライス盤。脇に立つのは(左から)社長の大塚美智夫と社員の大橋徹、古沢達哉だ=2026年3月、茨城県つくば市
 オオツカの工場内で独特の存在感を放つ縦型フライス盤。脇に立つのは(左から)社長の大塚美智夫と社員の大橋徹、古沢達哉だ=2026年3月、茨城県つくば市
 人工衛星に取り付けて地上からのレーザー光を反射させ、距離を測るための装置を手にする大塚美智夫。製造法を工夫した自信作だ=2026年3月、茨城県つくば市
 オオツカが設計やボディーの製作を手がけた、彗星探査機の望遠鏡を手にする東京大准教授の吉岡和夫=2026年4月、千葉県柏市の東京大柏キャンパス
 人力飛行機づくりに励む筑波大のサークル「つくば鳥人間の会」のメンバーと笑顔の大塚美智夫(中央)。会とは30年来の付き合いで、プロジェクト運営などを手伝う=2026年3月、茨城県つくば市

 大型の工作機械が2台並んだ町工場の片隅で、武骨な姿の縦型フライス盤が鈍い光を放っていた。五感を頼りに手動で操作し、金属を削る。すると、自動化された大型機械で削る時、音だけで加工の状況を把握できるようになるという。

 「時々調整してやると、新品よりも良くなる」。茨城県つくば市にある株式会社オオツカの社長、大塚美智夫(74)はそう話す。社員は自分を含め4人。ここから最先端の科学研究を後押しする技術を生み出してきた。

 (敬称略、筆者・辻村達哉、写真・今里彰利=共同通信/年齢や肩書は新聞向けに配信した2026年6月12日時点のものです)

 ▽納屋を工場に

 そもそもは、行き場がなくなって始めた仕事だった。国の施策...

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