
開放的な空間を用意して、相談者の男性(右)と対話する高橋美清=2026年3月、群馬県伊勢崎市の心月院
弁護士事務所の応接室に入ると、男が小さくなって座っていた。こちらの尼僧姿に驚いたようだった。「そう。あなたたちのせいでこうなったのよ。自分のしたことが分かる?」。こみ上げる怒りをのみ込み、高橋美清(61)は静かに席に着いた。
男は40代の公務員だった。「くそばばあ」「いつ死ぬの?」とインターネット上で匿名の誹謗中傷を繰り返した張本人。弁護士を通じプロバイダーに発信者情報の開示を求め、身元が判明した。
呼び出したのは謝罪させるためだけではない。「なぜ、会ったこともない私にこれほど残酷になれたのか」。理由を問いただしたかった。
男は、美清が有名スポーツ選手をだましたとする虚偽情報を真実と思い込み、罰し...
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