慶応大名誉教授の巽孝之氏
 慶応大名誉教授の巽孝之氏

 米国は7月4日で建国250年。白人キリスト教徒が基盤を築いた民主主義国家は人種的に多様化し、内在する矛盾が世界を振り回すトランプ大統領を生み出した。実験を続ける超大国を見つめてきた2人の専門家が源流と現状を論じた。

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 米国を文学史・文化史の観点で見ると、「民主主義」という物語で成り立つ世界でもまれな国だと言える。「米国人」という生物学的遺伝子はなく、文化的な遺伝子をよりどころに力を合わせて巨大な国家を造り上げた。

 その物語性と、時の大統領の物語作者としてのアピール力に国の存在理由が懸かっている。独立戦争で欧州の君主制度から離れ、世界初の民主主義の実験場として250年も続いたのは興味深い。

 特徴的...

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