舞台あいさつに登場した松岡昌宏(左)とピエール瀧
 舞台あいさつに登場した松岡昌宏(左)とピエール瀧

 ラジオ番組に熱心に投稿する人は「はがき職人」と呼ばれ、ほとんどメールになってしまった今でもその呼称は残っている。そんなリスナーとパーソナリティーの関係を描く舞台「はがきの王様」が、主演に松岡昌宏を迎え、東京・本多劇場で上演された。

 1980年代、長崎の高校生だった主人公の浩司は深夜ラジオにのめりこみ、常連のはがき職人となる。やがて40代半ばとなり、競争社会を勝ち抜いた先に待っていたのは、パワハラの烙印。会社を追われ、久々に戻った実家でラジオをつけると、あの頃と同じパーソナリティー・楢崎(ピエール瀧)の笑い声が聞こえてきた…。

 ここで描かれるのは、ラジオというメディアが誰かにとって「帰る場所」であ...

残り435文字(全文:734文字)