
宮城県気仙沼市長選に出馬した岩村彬氏=5月、宮城県気仙沼市
今年4月にあった宮城県気仙沼市長選。その風貌から“仙人”と呼ばれた79歳の新人が、人口5万5千人の港町を揺らした。頭にターバンのような帽子、顎ひげが長く伸びた岩村彬(さかり)氏は、事務所も、街宣車もポスターもない、ひたすら歩く選挙戦を展開。「泡沫候補」と見なされながら、5期目を目指した現職を相手に有効投票数の2割を超える大健闘を見せた。
なぜ5000人を超える有権者が一票を投じたのか。岩村氏や有権者への取材から静かな民意を追った。(共同通信=小林知史)
▽会えない“仙人”の正体
街頭で手を振って演説し、有権者と握手を重ねる―。
岩村氏の選挙戦は、日本の選挙でよく見かける、そんな光景とは正反対だった。...
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