スポーツと戦争をテーマにした「平和展」が新潟県上越市本城町の小川未明文学館で開かれている。日中戦争で中止された1940年の東京五輪に関する資料や、戦地から兵士が送った手紙や絵などが会場に並ぶ。
戦争の悲惨さと平和の尊さを市民に認識してもらおうと、市が毎年テーマを変えて主催。今年は東京五輪に合わせ、スポーツと戦争の関わりを示す資料を中心に紹介している。
20日は平和学習に取り組む高志小学校6年生約80人が見学。平和展を企画した市職員が市内の運動会について書かれた戦中の文書などを紹介し、スポーツが戦意高揚に利用されたり、身体能力が高い五輪出場者が最前線に送られたりしたことなどを伝えた。
また、パラリンピックが、戦争の負傷者のリハビリが目的で始まったことも紹介された。見学した女子児童は「戦争とオリンピック、パラリンピックの関係を初めて知った。平和を守らなければならない」と話した。
8月15日まで。無料。26日と8月2、10日休み。24日午後1時半から戦争や平和に関する紙芝居などの上演、25日午後1時半から「スポーツと戦争」をテーマに平和展に資料提供した板倉区の平田真義さんが語る。