地域での感染症の発生状況や、注意が必要な感染症の情報を週に1度、お知らせします。
流行の規模が大きかったり、流行が続いたりする恐れがある場合には「警報」が出ます。
更新は基本的に毎週木曜日です。

※新潟県が毎週公表する感染症情報(週報速報版)を基にしています。データの見方 »
2025年第42週(10月13日から10月19日まで)

感染性胃腸炎の流行状況

子どもに多い病気 どんな病気?予防法は?

感染者数の多い地域

1 糸魚川市 9.00
2 佐渡市 8.00
3 新潟市 4.80
4 魚沼市 4.00
※定点医療機関当たりの報告数が上位の5つ(同順位の場合は全て表示。新潟県全体は除く)

感染者数の増加が多い地域

1 佐渡市 7.00人増
2 魚沼市 2.00人増
※定点医療機関当たりの報告数の増加が前週比で上位の5つ(同順位の場合は全て表示。新潟県全体は除く)

感染性胃腸炎ってどんな病気?

 細菌やウイルスなどの病原体による感染症。発熱、下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、腹痛などの症状が見られる。

 原因となる病原体には、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスのほか、サルモネラやカンピロバクターなどの細菌、寄生虫もある。

 例年は初冬から増え始める。12月ごろに一度ピークが来た後、春にもう一度なだらかな山ができ、初夏まで続く。12月ごろのピークはノロウイルス、春のピークはロタウイルスによるもので、夏は腸炎ビブリオなど細菌性のものや食中毒が多くなる傾向がある。

感染性胃腸炎予防のポイント

 帰宅後やトイレの後、調理・食事の前には、石けんと流水で十分に手を洗う。

 感染者の嘔吐物や便から二次感染する危険性が高い。処理する時は、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着け、処理後はしっかり手を洗う。ノロウイルスには塩素系消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)による消毒が有効。

 食品は中心まで火が通るように十分に加熱する。ノロウイルスに汚染されている恐れがある二枚貝などは、中心部が85℃~90℃で90秒以上加熱することが望ましい。

※国立感染症研究所、厚生労働省の資料などを基に作成

ページに掲載している流行状況のデータは、新潟県が発表する感染症情報を基に作成しています。

数字は速報値で、前の週に公表された数値とは異なる場合があります。

「警報」について

流行の規模が大きかったり、流行が続いたりする恐れがある場合には「警報」が出ます。

定点医療機関からの患者報告数が一定のレベルを超えた場合、新潟県が注意を呼びかけるために発表するものです。

新潟県の警報の基準値は、これまでの感染症発生動向調査データから、下の通り定められています。

感染症 警報レベルの基準値
(開始)
警報レベルの基準値
(終息)
インフルエンザ 30.0 10.0

咽頭結膜熱

3.0 1.0

A群溶連菌咽頭炎

8.0 4.0

感染性胃腸炎

20.0 12.0

水ぼうそう

2.0 1.0

手足口病

5.0 2.0

りんご病

2.0 1.0

ヘルパンギーナ

6.0 2.0

おたふくかぜ

6.0 2.0

急性出血性結膜炎

1.0 0.1

流行性角結膜炎

8.0 4.0

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