※新潟県が毎週公表する感染症情報(週報速報版)を基にしています。データの見方 »
2025年第35週(8月25日から8月31日まで)

感染性胃腸炎(ロタ)の流行状況

子どもに多い病気 どんな病気?予防法は?

感染者数の多い地域

感染者が報告されている地域はありません

感染者数の増加が多い地域

感染者が増加している地域はありません

感染性胃腸炎(ロタ)ってどんな病気?

 ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎。乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい。感染力が強く、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれる。例年、3月から5月にかけて乳幼児を中心に胃腸炎の流行が起こり、この中にロタウイルスによる胃腸炎が多く含まれている。

 感染すると、2~4日の潜伏期間の後、水のような下痢や嘔吐(おうと)が繰り返し起こる。その後、重い脱水症状が数日間続くことがあり、発熱や腹部の不快感などもよく見られる。合併症として、けいれん、脳症、心筋炎などが起こることがあり、死に至る場合もある。意識の低下やけいれん等の症状が見られたら、速やかに医療機関を受診する必要がある。

 厚生労働省によると、下痢止め薬は病気の回復を遅らせることがあるので使わないのが望ましい。

感染性胃腸炎(ロタ)予防のポイント

 ロタウイルスが口に入ることで感染する。患者の便の中に大量のウイルスが含まれるため、オムツの適切な処理や手洗いの徹底などが必要。

 オムツを交換する際は使い捨てのゴム手袋などを使い、捨てる場合はポリ袋などに入れる。

 手を洗う際は指輪や時計をはずし、せっけんで30秒以上もみ洗いする。

 ロタウイルスには、アルコールなどの消毒薬はあまり効き目がない。衣類が便や吐物で汚れたときは、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用の塩素系漂白剤)でつけおき消毒した後、他の衣類と分けて洗濯する。

 乳児を対象としたワクチンがある。

※国立感染症研究所、厚生労働省の資料などを基に作成

ページに掲載している流行状況のデータは、新潟県が発表する感染症情報を基に作成しています。

数字は速報値で、前の週に公表された数値とは異なる場合があります。

「警報」について

流行の規模が大きかったり、流行が続いたりする恐れがある場合には「警報」が出ます。

定点医療機関からの患者報告数が一定のレベルを超えた場合、新潟県が注意を呼びかけるために発表するものです。

新潟県の警報の基準値は、これまでの感染症発生動向調査データから、下の通り定められています。

感染症 警報レベルの基準値
(開始)
警報レベルの基準値
(終息)
インフルエンザ 30.0 10.0

咽頭結膜熱

3.0 1.0

A群溶連菌咽頭炎

8.0 4.0

感染性胃腸炎

20.0 12.0

水ぼうそう

2.0 1.0

手足口病

5.0 2.0

りんご病

2.0 1.0

ヘルパンギーナ

6.0 2.0

おたふくかぜ

6.0 2.0

急性出血性結膜炎

1.0 0.1

流行性角結膜炎

8.0 4.0

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