原爆落下中心地碑に献花する高校生平和大使ら=9日午前、長崎市の爆心地公園
原爆落下中心地碑に献花する高校生平和大使ら=9日午前、長崎市の爆心地公園

 世界に核廃絶を訴え署名を国連に届ける「高校生平和大使」や、署名活動に携わる生徒ら計約70人が9日早朝、長崎市の爆心地公園で集会を開いて原爆犠牲者を追悼し、「私たち若者の力で平和な世界を実現していく」と決意を新たにした。

 長崎、広島を中心に19都道府県から過去最多の計35人が選出された今年の平和大使のうち、新潟県など8県の計約20人が参加。曇り空の下、原爆落下中心地碑を囲む「人間の鎖」をつくり、平和を祈念した。新型コロナウイルス感染対策のため、リボンを介して輪になった。

 東京電力福島第1原発事故を受け故郷の福島から自主避難したという六日町高2年、曽根俊太郎さん(17)は核の恐ろしさに触れ「10年たっても影響がある原発をなくすため、積極的に声を上げていく」と話した。