鐘を突き戦没者を追悼した「平和の鐘」=15日、妙高市の新井別院
鐘を突き戦没者を追悼した「平和の鐘」=15日、妙高市の新井別院

 終戦の日の15日、新潟県妙高市内の15寺院で鐘を一斉に鳴らす「平和の鐘」が行われた。参加者は戦没者を追悼し、恒久平和を祈願した。

 妙高市遺族会の主催。以前は終戦の日に、新井別院忠霊塔の前で戦没者追悼式を実施していたが、炎天下のため高齢遺族に配慮し、2016年から「平和の鐘」に切り替えている。

 正午になると、市内各地の寺院で遺族会の会員らが1分間に9回鐘を突き、戦没者らの冥福を祈った。約10人が参列した下町5の新井別院では、父をフィリピンで亡くした髙橋健一さん(83)が鐘を突いた。髙橋さんは「二度と戦争があってはならない。平和がいつまでも続いてほしい」と話した。

 市遺族会の間島英夫会長(78)は「戦争の風化を防ぐため協力してもらえる寺院を増やし、地域住民の参加を促していきたい」と話した。