
シベリア抑留や戦争体験について考えた集い=11月26日、新潟市中央区
シベリア抑留や戦争体験を語り継ぐ集いが26日、新潟市中央区の市民プラザで開かれた。シベリア抑留で父を失い、戦争で生死をさまよった男性が、平和の尊さを訴えた。
集いは、約60万人の日本人が強制労働を課されたシベリア抑留を風化させないため、全国強制抑留者協会が主催し、約20人が参加した。
体験を語った愛知県の服部寛さん(86)は、シベリア抑留で父親が亡くなり、母と満州から日本に引き揚げる途中、弟を亡くした。草を食べ、川の水を飲んで生き延びたことや、満州から列車で移動中に攻撃を受けたことなど、壮絶な実体験を語った。
服部さんは「今でも当時のことをありありと覚えている。生きた心地がしなかった」と時折...
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