衆院の「1票の格差」是正の一環で、小選挙区の都道府県への議席配分が変わる。最新の国勢調査に基づく「10増10減」では、本県は6から5に減り、送り出す議員が1人少なくなる。
地方に住む身としては、釈然としない。人口減や過疎化に悩む本県などの議席が減るのに対し、例えば東京は5議席増える。
ちょうど50年前の1972年、田中角栄氏が「日本列島改造論」を出した。地価高騰を招くなど負の面があったものの、地方と都市の格差を何とかしなければとの思いは伝わってくる。半世紀たっても、現在に通じる問題だ。
地方の実情をよく知る議員が減ってよいのか。その観点からすれば、衆院議長の細田博之氏が提唱していた激変緩和の...
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