3月もきょうで終わり。この数日間は、多くの職場で転勤や退職する人と別れのあいさつを交わす光景が見られた。
10年前の2012年4月1日に始まったコラム「座標軸」もきょうで読者とお別れする。掲載回数は約3400回に上った。
この間、県内は水害や豪雪などの災害が相次いだ。新型ウイルスの感染は今なお高止まりしている。県人口は年々急速に減少し、若者たちの県外流出が続く。
座標軸を担当する論説編集委員や記者は、それぞれの視点でこの10年の世相を切り取り、課題解決の糸口を探ってきた。
親の介護やウイルス禍の中での子育てなど、自身の経験から説き起こしたテーマもあった。共通するのは読者の共感につながるように...
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