
対局後、大盤解説会場に登場した、渡辺明棋王(中央右)と藤井聡太五冠(中央左)=3月5日、新潟グランドホテル
歴史的な一局をファンは固唾(かたず)をのんで見守った。第48期棋王戦コナミグループ杯(新潟日報社など主催、協賛社・大塚製薬)5番勝負第3局で渡辺明棋王(38)が藤井聡太五冠=竜王・王位・叡王・王将・棋聖=(20)の最年少六冠を阻んだ5日、会場の新潟市中央区の新潟グランドホテルで開かれた大盤解説会に約200人が集まり、熱戦に酔いしれた。
棋界の頂上決戦は、高見泰地七段と山口恵梨子・女流二段、立会人の深浦康市九段らが壇上に立ち、局面の変化を説明した。高見七段は渡辺棋王が競馬好きで新潟競馬場を訪れることを紹介し、山口女流二段は勢いのある藤井五冠の指し手を上杉謙信に例えるなど、軽妙なトークで沸かせた...
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