約280キロの海岸線を持つ日本海最大の島・佐渡(新潟県)に向かうには、新潟港から船に乗り、両津港に行くのが一般的だ。世界文化遺産登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」(新潟県佐渡市)の構成資産へはさらに車で約1時間の移動が必要になる。
港と島内の観光地をつなぐ「2次交通」で近年、動きが活発なのがレンタカーだ。6月上旬の土曜の朝、レンタカー店が多く集まる両津港前の通りには、大勢の客の姿が見られた。

佐渡市によると、島内のレンタカーは2015年10社294台で、20年には530台まで増えた。感染禍で一時減ったが、22年には18社419台まで戻している。今年も登録後を見据えた新規参入が続くほか、台数...
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