佐渡総局に先日、奈良県の地方紙、奈良新聞社から封書が届いた。佐渡金山に関する寄稿が載った新聞が入っていた。

 寄稿したのは同県在住の歴史作家、上島秀友さん。江戸前期、地元の大和出身で佐渡奉行を務めた竹村嘉理(よしまさ)について紹介していた。

 嘉理は、佐渡と石見銀山(島根県大田市)の初代奉行で同郷の大久保長安に仕え、登用されたとされる。嘉理の兄の道清も石見の奉行を務めた。

 上島さんは寄稿で、「佐渡島(さど)の金山」が石見同様に世界文化遺産に登録されれば、「大和出身の兄弟そろって、世界を代表する歴史的価値のある金銀山の開発に貢献したことになる」と指摘する。

 寄稿したのは、佐渡金山の歴史に大和の人間...

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