「世界に1枚だけのタオル、ありがとう」。昨年、子どもが生まれた韓国の友人夫婦へ、お祝いに名前を縫い込んだタオルを贈った。すると会員制交流サイト(SNS)を通じて家族に連絡がきた。末尾には「会いたいです」。

 互いにこの言葉を決まり文句のように繰り返してもう2年がたつ。ウイルス禍で韓国を訪問できなくなって以来、一度も顔を合わせていない。大韓航空の新潟-ソウル線も運休となったまま、来月には丸2年になる。

 日韓両国の往来は2018年に初めて年間1千万人を突破した。一方で元徴用工問題が再燃。翌年は日本政府による輸出規制強化、韓国での日本製品不買運動などで下降線に。それでもいまのような「鎖国」状態とはほ...

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