塩漬けした白菜などの具材とたれを手で交ぜ合わせるキムチ作りの最終工程。手掛けるのは新潟市南区の人気生産者、吉沢文子さんだ(写真映像部・大須賀悠撮影)

 大根や白菜が旬の冬場は漬物がおいしい季節。日本の漬物もいいけれど、何かとせわしない師走を元気に乗り切ろうと思うと、唐辛子の効いたキムチが食べたくなる。

 キムチといえば、韓国直輸入や県外の大手食品メーカーの商品が思い付くが、新潟県産も多い。県内スーパー最大手のアクシアルリテイリング(長岡市)によると、キムチの品ぞろえが最も多い原信河渡店(新潟市東区)で扱う38商品のうち、約3分の1に当たる13商品が新潟県産だ。販売実績の上位に名を連ねる商品もある。

 私も県産キムチを好んで食べている。多くは生産者の個人名が表示されている。商品により辛かったり、まろやかだったり、だしが効いていたりして、家族でも好...

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