新潟県上越市にある「ひつじ食堂」のチャーハン。地元で栽培されたコシヒカリが使われ、しっとりとした食感が味わえる(上越支社・永井隆司撮影)

 米の一粒一粒が口の中でほどけるような食感-。おいしいチャーハンといえばそんな、パラパラに炒めたものが思い浮かぶ。本紙おとなプラスでも4月に「パラパラチャーハン作りたい」との特集が紙面を飾った。

 そういった従来のイメージに対し「既成概念を覆したい」と野心を燃やすのが、上越商工会議所青年部の地域観光委員会だ。委員長の小嶋宏志さん(42)は「慣れ親しんだ、もっちりしっとりとした県産米を使ったチャーハンの方が、県民の舌には合うのではないか」と提唱する。

 10月、同委員会がスタートさせた企画が「しっとり炒飯(チャーハン)で町おこしプロジェクト」。委員会メンバーが上越市内を巡り、独自の審査基準を満たした...

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