日本海を臨む関分記念公園にあるタコの滑り台。タコの頭部分にいた女の子が、楽しそうに遊んでいた=新潟市中央区(写真映像部・中里一也撮影)

 「タコ公園」。新潟市の関屋分水路脇にある関分記念公園(中央区)は、利用する市民から親しみを込め、こう呼ばれている。愛称の由来は、砂場にたたずむタコの形をした大型の滑り台。カニやクラゲ、イルカなどの置物もあり、海中の遊び場のような雰囲気だ。

 関屋分水路は1972年に通水し、来年で50周年を迎える。新潟市によると、公園は74年に開設され、タコの滑り台も同時期に置かれたらしい。大きさを測ってみると、高さは約4メートルで幅は約10メートル。遊具というよりは巨大な建造物のようだ。

 幾重にも分かれた滑り台にコの字型の足踏み台、しがみ付ける足も伸びており、頭の部分まで登ろうという子どもの「挑戦欲」をかき立...

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