北京冬季五輪が閉幕した。県勢では、スノーボード男子ハーフパイプで平野歩夢選手(23)が悲願の金、女子では冨田せな選手(22)が銅メダルに輝いた。

 歩夢選手に初めて会ったのは11年前。頑張っている子どもたちを紹介する企画での取材だった。

 当時、歩夢選手は12歳。実は既にスノボとスケートボードでプロ資格を持っていた3歳上の兄、英樹(えいじゅ)さんを取材する予定だったのだが、直前に足をけがしてしまい、代わりにスケボーの技を披露してくれたのが歩夢選手だった。

 英樹さんの背中を追い、4歳でスノボを始めた。「世界で活躍できる選手になりたい。夢は冬季五輪の金メダル」と目を輝かせ語ってくれた。その「夢」を目...

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