少し前、新潟市で公開されていた映画「香川1区」を見た。立憲民主党衆院議員小川淳也氏(現政調会長)の動きを軸に、昨年秋の衆院選香川1区の戦いの模様を収めたドキュメンタリーだ。

 小川氏の政治家としての歩みを追い、話題を呼んだ映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」の続編に当たる。「なぜ君-」で理想の政治追求に奮闘する小川氏の姿勢に興味を引かれていたこともあり、足を運んだ。

 「香川1区」が描くのは、政治家の勝利への執念も含めた選挙を巡るリアルだ。

 自民党候補と厳しくしのぎを削る中、小川氏は野党候補の一本化に向けて日本維新の会候補の出馬取り下げを「直談判」し、批判を浴びる。

 対立候補の平井卓也前デジタ...

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